格安SIM比較!通信速度が速くて安定している満足度が高い事業者はどこ?

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スマホを使うにあたって、特に重要なのが「通信速度」。しかも、ただ早ければいいというものでもなく、月額の利用料金と比較したコストパフォーマンスが重要です。「通信速度が速くて、安定していて、しかも料金が安い」、今回はそうした理想的な条件を満たした格安SIMキャリアをご紹介しましょう。

1. 格安SIMの平均通信速度は3~120Mbpsとばらつきがある

1-1. 4大キャリアの平均通信速度は、上り・下りで129.6/21.6Mbps

スマートフォンの回線事業者(キャリア)といえば、ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルのいわゆる「4大キャリア」が有名です。

ICT総研が2022年2月に行った調査によると、4大キャリアの通信速度は以下のようになっています。

引用元:https://ictr.co.jp/report/20220207.html

グラフの上段が下り(ダウンロード速度)、下段が上り(アップロード速度)を示しています。ダウンロード速度はauの166.5Mbpsを筆頭に、平均で129.6Mbps、アップロード速度も平均21.6Mbpsとなっています。実際に調査によって明らかになった値ですので、これが「4大キャリアの回線速度の実力」だと考えていいでしょう。

1-2. 格安SIMの通信速度は環境によってばらつきが大きい

では、格安SIM各社の通信速度はどの程度でしょうか。
格安SIM各社の通信速度については、全国的な調査が行われていません。
よって、アプリなどを使って回線速度を図っている以下のサイトのデータを参考としてご紹介しましょう。

格安SIM 通信速度比較の参考サイト
① https://minsoku.net/speeds/mvno/rankings
② https://kakakumag.com/pc-smartphone/?id=11526
③ https://sim-speedtest.com/?p=3065

先に理解しておかなければならないのは、格安SIM各社の通信速度は計測した場所・環境・時間帯によってばらつきが大きいということです。(理由は後述)
そのため、上記の値は基本的に参考値であるということを理解しておいてください。

1-3. 格安SIMの通信速度の参考例

前述のように、格安SIMの回線速度は次のような要件によって大きく左右されます。

・測定した場所(都市部であるか、地方であるか)
・測定した環境(屋内であるか、屋外であるか、周囲に何があるかなど)
・測定した時間(朝か昼か夜か、平日か土日祝日かなど)

なぜこのように言えるのか、参考サイトの計測結果を見ていきましょう。

参考サイト① https://minsoku.net/speeds/mvno/rankings
こちらでは、さまざまな異なる環境のユーザーが自身の回線速度を計測し、その情報を共有しあうという方法で紹介を行っています。

本記事の紹介時点においてはJ:COM MOBILEを筆頭に平均ダウンロード速度120Mbpsから低いものだと14Mbpsまで、かなりばらつきがある結果となりました。(時間経過によって更新されるため、ぜひ元サイトにアクセスしてみてください。

引用元:https://minsoku.net/speeds/mvno/rankings (2022/05/09時点)

参考サイト② https://kakakumag.com/pc-smartphone/?id=11526

こちらではスピードテストアプリを利用し、東京都心や地方など場所・時間帯を変えながら複数の計測を繰り返して調査しています。

全時間帯の総合結果だとダウンロード速度はUQ mobile、ワイモバイル、mineoなどが上位を占め、40~50Mbps、アップロード速度もこれらの格安SIMが同様に上位を占め、15~22Mbps程度を示すという結果を出しています。

参考サイト③ https://sim-speedtest.com/?p=3065

こちらでは安定性が高いとされるドコモ回線の格安SIMに限定して1日3回、計測時間帯を変えて速度を図っています。計測の様子を動画として紹介しているのも特徴です。

毎日計測しているため、曜日ごとの比較も可能で、土日祝と比べると平日のほうが回線速度が低下する傾向が見て取れます。平日の平均ダウンロード速度を比較するとゼロモバイルの12.88Mbpsを筆頭におおよそ3~10Mbpsの範囲に収まる、という傾向が見て取れます。

参考サイトはそれぞれ計測方法も異なるため、どの格安SIMの通信速度が速いかなど、結果も大きく異なっていました。そのため、これだけでは「どの格安SIMがおすすめか」を結論づけることはできません。

もう少し詳しく格安SIMならではの特徴を見ていく必要がありそうです。

格安SIMの通信速度はなぜ遅い?

2-1. 4大キャリアの回線をレンタルしているから

そもそも格安SIMの通信速度はなぜこのようにばらつきが大きいのでしょうか。一般的に格安SIMと呼ばれる事業者は、正確には「MVNO(仮想移動体通信事業者)」と言います。

これらの事業者が4大キャリアよりも安い価格でネット回線を提供できているのは「4大キャリアの回線をレンタルして提供しているから」です。

4大キャリアのうち、主に楽天モバイルを除くドコモ・au・ソフトバンクは他の中小事業者に自社が整備した回線を貸し出しています。4大キャリアは多額の費用をかけて自社の回線を整備し、それによって高速で安定した通信環境を提供しようとしていますが、単にこれらの回線を借りているだけの格安SIM事業者はそういった負担がかかりません。そのため、設備投資がいらない分、料金を安くできるというわけです。

しかし「借りものの回線を使っている」という都合上、通信量が多くなる時間帯や利用者に対して設備が不足している環境・エリアなどでは4大キャリアに比べて通信速度が遅くなったり、不安定になってしまうデメリットがあります。

格安SIMを回線速度で選ぶ際のポイント

以上のことから賢くスマホを使うためには、

・できるだけ料金が安く、速度が速くて回線が安定している格安SIMを選んで使う

という結論になります。

とはいえ、格安SIMの回線速度が計測方法によってばらついてしまうのなら「どうやって選んだらいいの?」とお悩みの人も多いことでしょう。そこで当サイトがおすすめする「格安SIMを回線速度で選ぶ際のポイント」と「その条件を満たすおすすめの格安SIM」をご紹介します。

3-1. ダウンロード速度(下り)10~30Mbps程度の格安SIMを選ぶ

一般的に、スマートフォンを快適に使える通信速度は、

【ダウンロード速度(下り)】

・SNSやネット閲覧など通常の使い方の場合:10Mbps程度

・動画などを閲覧する場合:20~30Mbps程度

とされています。先に4大キャリアの通信速度をご紹介しましたが、4大キャリアはダウンロード速度(下り)で平均129.6Mbpsと「快適に使える分よりもやや過剰」な速度を誇っています。つまりよほどのスマホヘビーユーザーでない限りは「もう少し速度が遅くてもいいから、その分利用料金が安い格安SIMに乗り換えるほうがお得」だといえます。

3-2. 回線速度の安定性が高く満足度が高い格安SIMを選ぶ

もうひとつ、重要なポイントが回線の安定性です。これについては地域・環境によっても異なるので「ユーザー全体の満足度や口コミを参考に選ぶ」しか方法がありません。

オリコンが2021年に行った調査によると、格安SIMの満足度は次のようになっています。

引用元:https://life.oricon.co.jp/information/506/
引用元:https://life.oricon.co.jp/information/506/

(注記)「格安SIM=SIM単体」「格安スマホ=SIM+端末セット」という意味で記載されています。

ここでのポイントは2枚目の表「『格安SIM』評価項目別ランキング」にある「繋がりやすさ」の項目でしょう。これが「通信の安定性に対するユーザーの満足度」を占めていると考えていいと思います。

3位以下の順位はこちら:https://life.oricon.co.jp/rank-mvno/sim/evaluation-item/connection.html

ただし、一般的に認知度が高い格安SIMほどユーザー数が多いため、必然的に満足度が高くなる傾向にある、という点も考慮すべきでしょう。

4. おすすめ!通信速度が速くて安定している格安SIM

最後に、当サイトがおすすめする「通信速度が速くて安定している格安SIM」をご紹介しましょう。

4-1. UQ mobile

公式サイト:https://www.uqwimax.jp/ より引用

4大キャリアのひとつであるau(KDDI)が提供する格安SIMサービスです。参考サイト①、②それぞれにおいて基準となるダウンロード速度(下り)=10~30Mbpsをクリアしており、オリコンの満足度調査でも総合3位、繋がりやすさでは1位を獲得しています。

参考:https://minsoku.net/speeds/mvno/services/uq-mobile

4-2. ワイモバイル

公式サイト:https://www.ymobile.jp/ より引用

4大キャリアでもあるソフトバンクが提供する格安SIMです。参考サイト①、②で基準となるダウンロード速度(下り)=10~30Mbpsをクリア、オリコンの満足度調査でも総合7位。繋がりやすさでは6位を獲得しています。

参考:https://minsoku.net/speeds/mvno/services/y-mobile

4-3. mineo

公式サイト:https://mineo.jp/ より引用

株式会社オプテージが提供する格安SIMサービスです。参考サイト①、②で基準となるダウンロード速度(下り)=10~30Mbpsをクリア、オリコンの満足度調査では総合1位。繋がりやすさでは3位を獲得しています。

参考:https://minsoku.net/speeds/mvno/services/mineo

5. まとめ:信頼できるデータを元に格安SIMを選ぼう

おすすめの格安SIM回線速度繋がりやすさ総合評価
UQ mobile64.67Mbps1位3位
ワイモバイル66.16Mbps6位7位
mineo42.17Mbps3位1位
  • ※回線速度は参考サイト①、②の数値を記載(2022/05/12時点)
  • ※繋がりやすさ、総合評価はオリコン顧客満足度調査の結果を記載

今はネットで何でも調べられる時代です。スマホの通信速度についても、ネット上には不確かな情報が数多く出回っていますが、今回は格安SIMの中でもきちんと調査方法がわかっていたり、十分な母数でのリサーチを行っているなど、比較的信頼性が高いと思われる情報を元に「通信速度が速く安定している格安SIM」を選びました。

皆さんも、今回の記事を参考にして自分に最適な格安SIMを選んで、賢く・コスパの良いスマホの使い方をしていきましょう!

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