知らないと騙されるかも!?MLMとネズミ講の違い!正しい知識で自衛しましょう!

MLM

この記事では、MLMとネズミ講の違いを解説します。

MLM、ネットワークビジネス、マルチ商法と言われるビジネスとネズミ講と言われる詐欺の手口を混同し同じビジネスと思っている方は大勢います。

なぜMLMとネズミ講は混同されているのか?
どういう知識を身に着けておけば騙されないのか?

「楽して儲かる」「お金を預けるだけ」などの甘い誘惑に負けず、騙されないために正しい知識を身に着け、自分で自分を守れるようしましょう。

MLMは詐欺では無いのか?

結論から言うと、「MLMは合法」「ネズミ講は非合法」となります。

混同されがちな2つのビジネスですが、ネズミ講に関してはビジネスのように見せかけた詐欺なので、まずは2つの違いをしっかりと理解することから始めましょう。

MLMとは

MLM(マルチレベルマーケティング)は特定商取引法では「連鎖販売取引」といわれており、ネットワークビジネスやマルチ商法といった呼び方を耳にすることも多いと思います。

連鎖販売取引においては

1,物品の販売(または役務の提供等)の事業であって
2,再販売、受託販売もしくは販売のあっせん(または役務の提供もしくはそのあっせん)をする者を
3,特定利益(紹介料や販売マージン、ボーナス等)が得られると誘引し
4,特定負担(入会金、商品購入費、研修費等の名目で、何らかの金銭的な負担)を伴う取引(取引条件の変更を含む。)をするもの

特定商取引法ガイド

と定義されております。

簡単に解説すると、
商品やサービスを販売する企業が、販売の代理として代理店を起用し、代理店の販売数により企業から代理店に報酬が支払われ、代理店は企業に研修費や商品購入代を支払う。

といったものになります。

もちろん合法で、さらに噛み砕いて説明すると「代理店が商品を仕入れ、仕入れた商品を販売することで、企業から報酬が入る」という、通常の小売業と同じような形態の販売です。

通常の小売が店舗やインターネットで販売するように、MLMは口コミで販路を広げるという、販売方法以外に大きな違いはありません。

ネズミ講とは

ネズミ講は俗称で、法律的には「無限連鎖講」といいます。

ネズミ講と呼ばれるようになった所以は「ある期間いに、ネズミがどれだけ増えるか」ということを計算するネズミ算からきています。

ネズミ講は非合法で法律で禁止されています。

第二条  この法律において「無限連鎖講」とは、金品(財産権を表彰する証券又は証書を含む。以下この条において同じ。)を出えんする加入者が無限に増加するものであるとして、先に加入した者が先順位者、以下これに連鎖して段階的に二以上の倍率をもつて増加する後続の加入者がそれぞれの段階に応じた後順位者となり、順次先順位者が後順位者の出えんする金品から自己の出えんした金品の価額又は数量を上回る価額又は数量の金品を受領することを内容とする金品の配当組織をいう。

無限連鎖講の防止に関する法律第二条

ネズミ講の特徴としては、販売する商品がない事が上げられます。

「儲かるビジネスがある」と勧誘し、高額な会費を請求します。
勧誘すると会費の半分が紹介者に、もう半分が紹介者の上の会員に入る仕組み(分配は会社によって違います)になっており、早くに会員になった人間しか儲けることができません。

また商品の取り扱いが無いため、勧誘による会費のみで運営するため、勧誘ができなくなると収入が途絶え仕組み自体が破綻します。

人口は有限で最終的には必ず破綻するシステムの為、下にいる会員は必ず損をする形になります。

MLMとネズミ講の違い

MLMとネズミ講は全く違うながらも混同されがちなのはなぜなのでしょうか?

それは販売の仕組みや勧誘方法が似ているからです。

MLM、ネズミ講の組織の拡大図が似ている

MLMもネズミ講も組織の拡大の仕組みがほぼ同じです。(会社によって組織の伸び方は微妙に違います。)

会員1人の口コミから3人が会員になり、その3人から3人づつ会員になり…と続いていくと小会員は3人孫会員は9人、ひ孫会員は27とネズミ算式に組織が拡大していきます。

販売方法が口コミ

MLM,ネズミ講どちらもPR広告や、小売店での販売などを行っておらず、口コミのみでの販売が一般的です。

PR広告費や流通の中抜きが無いため、企業は経費削減し商品にコストをかけることができます。

商品にコストをかけるのはMLMで、ネズミ講は販売する商品が無いため、口コミで販売するのみです。

勧誘の誘い文句が似ている

「簡単に稼げる」「権利収入を手に入れられる」といった勧誘の方法が似ています。

もちろんMLMは営業能力が高ければ簡単に成功しやすい事もありますが、基本的には通常の仕事と同じで、入ったばかりはわからない事ばかりなので、研修を受け、取り扱う商品を理解し、営業の勉強をするといったサイクルを行う必要があります。

いわゆる「美味しい話」というものはなく、地道にスキルを磨きつつ稼ぐ方法になるので、場合によっては割の良い仕事ではありますが、寝ていてもお金が入ってくるまでに成功するには大変な道のりです。

ネズミ講に関しては、どれだけ営業スキルを磨こうが、勧誘を行おうが、最終的には破綻する仕組みで自分は稼げても、勧誘した人間が儲からず、信頼関係が崩れるので、騙されないようにしましょう。

格安SIMの代理店ビジネスはネズミ講ではないのか?

格安SIMビジネスはMLMの形式にあたるので、ネズミ講ではありません。

連鎖的に会員が増えていくことだけに注目すると、ネズミ講と捉えられるかもしれませんが、格安SIMの代理店ビジネスには明確に”格安SIM”という商品が存在しています。

またMLMには概要書面という契約前に必ず確認しないといけない書面が存在します。

概要書面には、得られる利益(特定利益)や、支払う負担(特定負担)や利用規約が必ず書いているので、面倒に思うかもしれませんが、しっかり読んでおかしな部分がないかの確認をしてください。

ただし、MLMの体系をとりつつも、ネズミ講のような詐欺をしているビジネスモデルも存在しています。
自分が挑戦しようとしているビジネスは詐欺のネズミ講ではないのか?という疑問を事前に調べ解消しておくことが大切です。

まとめ

格安SIMの代理店ビジネスは個人、法人が格安SIM企業の代理店として販路を拡大し新規の顧客を獲得することで代理店にも収入が発生する、合法のビジネスです。

格安SIMは契約者が解約をするまで、毎月料金が発生するので、権利収入にもなるビジネスモデルとなっています。

格安SIMを販売するにあたって、代理店となるには費用がかかることを忘れてはいけません。

ただし、高額な会員費や実態のない商品(金券や投資)といった費用が発生する場合には、ネズミ講の可能性があるので、すぐには契約せずよく調べる事をおすすめします。

格安SIMの代理店をはじめるにあたり、人脈が豊富であったり、営業スキルがあるなど集客や営業に自身のある方は格安SIMビジネスに参画してみるものいいでしょう。

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